SP -「私の好きな猫の本」

ということで、猫の日にちなんで「私の好きな猫の本」(私の本棚より)を紹介してみたいと思います。
では早速!

(1)
『ネコの偏差値』




いきなりの憂鬱な表情の表紙に心奪われますね。
タイトルのまんま、全編にわたってネコの偏差値を割り出すための質問が続きます。
ポールギャリコの猫語の教科書みたいなヒネリがないとこが潔しかと。
1970年代的な雰囲気の挿絵が、なかなか味わい深くて好きです。
(1992年発行)





(2)
『プ~ねこ』




はい和モノです、漫画です。
何年か前にアニメにもなってましたね。
デッサン力があるが故に、少女キャラに魅力が無い(萌えない)など言われてるらしい作者ですが、
シンプルかつリアルな背格好を保って描かれたネコたちが、気の利いたセリフをつぶやく様は、
とても魅力的なバランスを醸し出しています。
ちょっと人を選ぶような気もしますが、個人的には一番好きな猫漫画です。





(3)
『DANCING WITH CAT』




”飼い主とペットは似る”と言われる事がありますが、
それを写真としてわかりやすく目に見える形にしたのがこの本。
ネコと人間のシンクロが素敵ですね。

「人間が一方的にネコに寄せていってる気が..」
いやいや、そこは楽しむ部分です。

「どう考えてもネコが自力ではできない跳躍をしている気が..」
野暮な勘ぐりは止めて!これはジャンポロジーなんです。

とりあえず画のインパクトは抜群。
(ここが紹介のピークかもしれない。)





(4)
『ぼくのともだちドゥームズ』






続いてはネコ科繋がりで。
絵本のような構成で、チータと人間の子供が共に育っていく過程を記録した本。
「もしもうちのネコが、めっちゃ大きかったら」
そんな想像をしたことのある人も少なくないと思うのですが、
この本の中ではそれがが現実になっています。
結末を含めて考えを巡らすと、人間のエゴみたいな部分も見え隠れするかもですが..
なにはともあれ、少年と猛獣という組み合せはファンタスティック。





(5)
『キャッテゴーリー』





さて最後の一冊。
ソウルフルな歌ものの後に、ミニマルなトラックをぶっ込むようなセレクトです。
作者のエドワードゴーリーの魅力を感じるにはには、まずは「華々しき鼻血」あたりを手に取って、
わいせつにわがみをさらして頂きたいとこなのですが。
このキャッテゴーリー、特に何をするでもなくて、
数字とともにただ佇んでいるだけのイラストが並びます。
カワイイだけではない、もとい、カワイイ訳ではない彼(たぶん)、
今で言うブサカワという枠に入るのでしょうか。
ただ、そのような的を得ようとして作られていないであろうところが魅力です。
本を開くたびに頭の中で呟いてしまいます、「きみ、なんなの?」と。
この終わりようの無い所がよいのです。


以上、皆様のネコライフの潤いになれば、嬉しく思います。
ではよいネコの日を、にゃお!